小さな粒に隠された、ゴマのパワー

6000年前のアフリカはサバンナで栽培されていたゴマは、かのクレオパトラも美と健康のために、古代のオリンピック選手や兵士も貴重な栄養源として愛用していたそうです。

日本には中国から伝わり、奈良時代には重要な農産物になっていました。

 

ゴマの種類

ゴマはゴマ科ゴマ属の一年草の植物です。成長が早く、種まきからわずか約100日で収穫できます。日本でも各地で栽培されていますが、その量はわずかしかなく、日本で消費されるゴマの商品やゴマ油の原料のほぼ99%は輸入に頼っています。

ゴマは大きく分けると「白ゴマ」「黒ゴマ」「金ゴマ」の3種で、外皮の色によって呼び名が分けられており、品種による分類ではありません。栄養価の違いこそありませんが、色や風味、香りの違いがあります。

白ゴマ…まろやかで油脂が多く、濃厚な甘みを持つ。黒ゴマや金ゴマに比べて控えめな味のため、いろいろな料理に使いやすい。

黒ゴマ…白ゴマに比べて香ばしい香りと存在感のあるしっかりとした味わいがあるため、ゴマの味をメインにしたい時に使われること多い。

金ゴマ…金ゴマの持つ独特の深い甘みと、洗練された高い香りが最大の特徴。生産量や、輸入量が少ないため、白ゴマや黒ゴマに比べて値段は高め。

 

ゴマの栄養

昔から「不老長寿の薬」とまでいわれていたゴマは、栄養の宝庫です。ゴマの油分である不飽和脂肪酸のリノール酸やオレイン酸、たんぱく質、ビタミンE,B群、カルシウム、鉄などのミネラル、植物繊維などを豊富に含んだ健康食品です。なかでも注目されているのは、脂質に含まれるゴマリグナン。ゴマリグナンの中にはセサミンをはじめ、セサミノール、セサモール、セサモリンという成分があり、それらをまとめた呼び名がゴマリグナンです。

とても体に良い成分であり、すべてにおいて健康サポートをする働きを持っています。このゴマリグナンにもっとも多く含まれるのが、話題のセサミンで、強い抗酸化作用があり、老化防止、肝機能の改善、悪玉コレステロールを低下させ動脈硬化を防ぐ、血圧を下げるなどの効果が期待できます。

 

簡単、ゴマの炒り方

ゴマは生のまま食べることはできないので、調理をするときは必ず炒ることからはじめます。

フライパンに油をひかず弱火にかけ、温まったところに洗いゴマ(まだ炒っていないゴマ)を入れます。この時、たくさん入れすぎると焦げるので注意です。強火にし、フライパンを持ち上げ遠火にして木しゃもじなどでゆっくりかき混ぜ、炒りすぎないよう3粒ほど弾けたらすぐ火を止めます。後は余熱で混ぜながら丁度よいお好みの炒り加減まで加熱しましょう。

市販の炒りゴマも一度さっと炒ると一段と香りが良くなります。市販の炒りゴマを使い切らないうちに湿気らせてしまった事はありませんか。そんな時も軽く炒りなおすことで香ばしさや食感が戻ります。ただ、すでに炒ってある状態なので、焦げないよう温める程度にし、炒りすぎには注意しましょう。弱火にかけ、全体を揺すりながら、より香りが立つまでゆっくり炒りましょう。

 

ゴマは食べる直前に、する

ゴマの健康効果を感じる摂取量の目安は1日に大さじ1~2杯(10g~20g)と言われています。ただし、ゴマをそのまま食べると、殆ど噛んで潰すことができないため、消化されずに排泄されてしまいます。細かくすって表面の堅い皮を壊してから食べることで、体内にゴマの栄養素が吸収されやすくなります。すでに細かくすられた状態の「すりゴマ」も市販のパック詰めで売られていますが、やはりすりたてのゴマは香りが格段に違います。ご家庭にすり鉢・すりこぎ棒が無くても、ミル式のゴマすり器やミキサーを使ったり、めん棒や包丁で叩いたりすれば大丈夫。ただし時間がたつと、せっかくのリノール酸が酸化してしまうので、食べる直前に使う量だけするのがおすすめです。

ゴマは空気に触れることで酸化していきますので、できるだけ空気に触れないように密閉容器に入れ、1ヶ月をめどに早めに使い切るようにしましょう。

 

さっと一振りで、足りない栄養を補給!

ゴマはいろいろな食材や料理に使いやすい食品です。ゴマを加えることで味だけでなく、栄養面もワンランクアップさせることができます。

鉄は、ビタミンCとともに摂取すると吸収率があがりますので、貧血気味の方は、ビタミンCを含む小松菜やほうれん草、菜の花などのおひたしにゴマを振りかければ鉄分補給に優れたメニューになります。

便秘気味の方には、きんぴらごぼうにゴマを振りかければ、ゴマの食物繊維は、ほとんど消化されることがないまま腸へたどりつくため、より便秘解消に効果を発揮します。

さっと一振りで簡単に豊富な栄養が摂取できるゴマ。日々の食事に積極的にゴマを取り入れ、健康な体づくりに役立てましょう。

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