きれいな鏡は その人を映す鏡

あなたは1日何回、鏡を見ますか?
洗面所で顔を洗う時。ヒゲを剃る時。化粧をする時。お出かけ前に身だしなみチェック。お風呂上がりのボディチェック。

トイレに行くたびに鏡を覗くのは当たり前。女性であれば、その機会も男性に比べて格段に多いことでしょう。挙げ句の果てには、店先のショーウインドーを鏡代わりにしちゃうことも。自分が映るものは何でも覗き込んでしまうのは人間(特に女性)の性でしょうか?

もちろん自分の姿を見るだけでなく、鏡を置く事で部屋を広く見せたり、魔除けにしたり、車のルームミラーやサイドミラー、道路のカーブミラー、病院での検査や治療に使われる内視鏡など、鏡は私たちの生活に無くてはならないものですね。

鏡の起源は、池や水溜りに自分の姿を映す水鏡だったと考えられています。
日本へ伝わったのは弥生時代で、中国から持ち込まれました。

その当時の鏡は青銅などを用いた銅鏡で、姿を映すものというよりも、神事や祭事に使用されたり、身分の高い人の宝物だったりしたそうです。

今のような「ガラス鏡」は、1549年にポルトガルの宣教師フランシスコ・ザビエルによって長崎に伝えられました。また、日本で初めてガラス製の鏡が製造されたのは18世紀後半、泉州岸和田の佐野地区で「鬢鏡(びんきょう)」と呼ばれる鏡が製造されたことが始まりでした。

「鬢」というのは、顔の両側にある「毛」のことで、髪の毛の乱れを直す程度の小さな鏡という意味です。江戸末期に岸和田藩(現大阪府泉佐野市)の事業として多くの鬢鏡が作られ、これが鏡の大衆化に繋がったのです。

その後の明治時代にはヨーロッパから板ガラスが輸入されるようになり、ゆがみのない大きな鏡を作ることができるようになりました。

現在の一般的な鏡は、よく洗浄したガラスにまず銀メッキを吹きつけ、その上に銅メッキを塗って作られる「銀引製法」と、ガラスに溶かしたアルミニウムを蒸着させて作られる「真空メッキ製法」で作られています。

この工程から分かるように、鏡も特殊な機能を持つ「機能ガラス」の仲間なのです。
通常のガラス鏡以外にも、洗面所や浴室に設ける防湿ミラー、明るい側からは鏡に見えるが暗い側からは向こうが見えるというマジックミラー、割れにくいステンレス製やアルミ製、アクリル製の鏡など、あらゆる種類の鏡があり、私たちの周りの適材適所で使われています。

どんなに上質な鏡でも、放っておくとすぐホコリや手アカが付いて、汚れたり曇ったり…鏡の汚れは意外と目立つものです。

お手入れ方法としては、普段から乾いた柔らかい布で拭いてください。汚れが付着している場合は、市販の中性洗剤やガラスクリーナーで下拭きし、乾燥後に乾いた布でよく磨き、汚れをすっかり取り除きます。

古いTシャツなどを使うと毛羽立たずに綺麗に拭き取れますよ。
汚れがひどいからといって、化学薬品(シンナー・ベンジン・灯油・トイレ・タイル洗浄剤、住居用洗剤、漂白剤、有機溶剤等、特に塩素系、酸素系アンモニア系のもの)を使ったお手入れは鏡を痛め寿命を縮めてしまいます。

また、クレンザーやたわしなども鏡を傷つけてしまうので、使わないほうがいいでしょう。鏡は常日頃からピカピカに磨いておきたいものです。

ですが、いつも綺麗に磨いていても、浴室の鏡の内側にいつの間にか黒いシミのようなものができてしまう事があります。

これは腐食(シケ)と言って、浴槽という高温多湿の環境の下、塗膜を通して水分や酸素に触れることで、鏡の中の銅や銀が腐植してしまっているのが原因です。

これがひどくなると、もう鏡自体を交換するしかありません。浴室の場合は、鏡そのものの掃除よりも、そのまわりの壁などを掃除するときに注意しましょう。

タイルなどを洗う際に使うカビ取り剤が鏡の裏に入り込んでしまうと、湿気とあいまって汚れの原因となります。また、浴室の鏡は特に水滴がついたまま放っておかないようにしましょう。

 

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