快適な寝室で良い眠りを 〜光編〜

人間は、生きている時間の3分の1は睡眠に費やしているそうです。けっして短いとは言えないこの時間を、ただ眠るだけでなく、どうせならば、体や心のためにも質の良い眠りにしたいものです。

そもそも私たちは、マットレスや枕の堅さにこだわったり、ベッドの大きさやフレームに迷うことがあったとしても、なかなか眠るための明るさについてまで考えが及ばないのではないでしょうか。思っているよりも睡眠の質と光は密接な関係があります。

 

睡眠の質を司るのが、2つの睡眠ホルモンの安定した分泌です。

就寝時刻の1〜2時間ほど前から「メラトニン」という睡眠ホルモンが分泌され、その分泌量が安定していると安眠につながります。
一晩の眠りの中では、浅い眠りと深い眠りを繰り返すサイクルがありますが、もっとも深い眠りは、寝ついてから3時間ほどの間に現れます。この深い睡眠のタイミングで、脳や身体の発達・修復に必要な「成長ホルモン」が集中して分泌されます。
睡眠の質を高めるためには、いかに穏やかにスムーズに入眠できるかもポイントになるのです。

 

ところで、あなたは夜眠る時に、電気をつけずに部屋を真っ暗にしますか?それとも豆電球ぐらいつけておかないと不安なタイプ?

よくあるのが、テレビを見ながら横になっていたら、つい部屋の電気を付けっ放しで眠ってしまうパターン。

ダメよ〜ダメダメ!この行動は実はとても良くない事なのです。本人は眠っているつもりでも、閉じたまぶたを通して光が脳を刺激し続けるので、脳や体は「寝ている」状態だと認識することができなくなってしまうのです。すると、夜間に行われるべきメラトニンや成長ホルモンが分泌されにくくなってしまいます。これによって、睡眠のバランスが崩れ、脳や体が休まることなく疲れがたまっていき、深い睡眠につけなくなります。

この状態を続けていくと、熟睡できずにすぐに目が覚めるといった深刻な睡眠障害や、睡眠障害のストレスによるうつ病の発症など、病気にまで発展することもあります。

どうしても寝落ちをしがちな人には、タイマーでOFFにできる照明をおすすめします。

 

一般的に、寝室の明るさは30ルクス以下が良いとされています。目を閉じていてもまぶたから光の刺激は侵入してくるため、質の良い眠りのためには、本当ならば暗ければ暗いほうがいいのだそうです。理想の明るさは0.2~0.3ルクス程の「月明かり」。何となく室内が見える程度です。

ならば、寝るときのちょっとした明かりの代表格、「豆電球」はどうでしょう。豆電球はだいたい10ルクス。月明かりの約50倍と考えれば、豆電球でも強い光といえるかもしれません。真っ暗が怖い、電気をどうしてもつけたままで眠りたいという場合は、タイマーで徐々に暗くできるような照明にするか、フットライト(足元灯)など、直接光が目に入らないものを選びましょう。もちろん、就寝前の1〜2時間は明るい光(とくにパソコンやスマホなどの電子機器が発するブルーライト)を浴びないようにすることも大切です。

 

 さぁ、ぐっすりと眠れたら、布団から出て強めの光をたっぷりと浴びましょう。2500ルクス以上の明るい光を浴びると、体が朝だと認識し、体内時計をリセットする効果があります。

閉じたまぶたから光を感知することで体は目覚める準備をしますので、朝どうにも起きづらい人は、寝室にタイマーで徐々に明るくなるような照明器具を使用したり、遮光カーテンよりも、うっすらと外の光が感じられるようなカーテンの方が、より寝起きがスムーズになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です